中心がうっすらと淡いピンク色のバラ

中心がうっすらと淡いピンク色のバラ
めんどくさい協議案件ばっかり残ってたけど、
思ったよりあっさり終わった。
なんという調整能力w
自画自賛サーセン。まあ、いい同僚と上司に恵まれて良かったな。な。

「我思う、ゆえに我あり」 のルネ・デカルトについて考えてみた。
「欺く神」という概念も有名だ。
近代科学の合理思想はこの人が源泉と一般に言われている。
この人がいなければ、近代科学が生まれるのは100年くらい遅れたかもしれない。

青年時代までは、従順に貪欲に知識を吸収し、その知識は占星術や魔術の類にまで及んだ。
数学の才能に優れ、当時のヨーロッパ世界をリードする人物達と親交を結んだ。

青年期以後、学問を捨て「世間という大きな書物」に挑むために諸国を遍歴し、
時には戦争に出かけ、時には諸王族と親交を持った。

あるとき、神秘的な夢をみて、故郷を遠く離れた地で隠棲する。
そして、自らは部屋に閉じこもりながら書物を発表し、常に世界をリードし続けた。

そんな超人的な生涯をたどった彼だったが、王女のために無理をし過ぎ、
肺炎をこじらせて死んでしまう。なんという漢の中の漢。

知識を信奉する人は多い。このような人は、知識を望むばかり近視眼的になり、
自分の見えた世界が全ての世界そのものだと思い込む。彼は知識を信奉してはいなかった。
彼は自らは知識を体現できる資質を備えながら、知識を捨て去り、
全てを疑い、全てを捨てる勇気を持った人だった。

だれだって、青春期を過ぎてから、新たなことに踏み出すことはなかなかできないものだ。
若い人もそのうち気付くことだろう。

ルネ・デカルトその人は、そして、全てを疑ったすえに、自分の頭の中にある物事に対する考えと、
実際の物事が違うものであると世界で初めて疑うに至った。
つまり、外在の事物を支配する神が自分の頭の中に偽のものを見せている可能性を疑った。
これが、いわゆる「欺く神」の概念である。
(その後に、自らが証明した神の完全性をもって誠実な神を発見する。)
そして、何物を疑い、この疑っている自分こそ唯一の確かな存在であることを発見する。

ここまでは教科書的なデカルトの解釈です。
ここからは自分の経験をもってオカルト的に考えてみた。
それは、本当は私達は気付かないうちに、やっぱり欺かれているのではないかということ。

今、世界でブラックホールを人為的に発生させようという実験が行われていることを
知っている人もいると思う。しかし、なぜか毎回装置に故障がみつかり、
実験は失敗し続けているらしい。そこで、世界の偉大な物理学者はこう考えた。

ブラックホールの発生と同時に生まれると考えられているヒッグス粒子というものがあり、
このヒッグス粒子はこの宇宙に一定数存在している。この粒子が新たに生み出されると、
宇宙の法則が変わってしまうらしい。つまり、宇宙にとって、ブラックホールの発生は
あってはならない事態で、
ヒッグス粒子の生成→宇宙の法則の乱れ→宇宙に乱れがあってはならない
→ヒッグス粒子の生成されえない→ブラックホール発生装置が毎回故障する。
という関係らしい。

平行宇宙という考え方がある。同じような宇宙がいくつもあるというもの。
例えば、自分の唇の右上にあるホクロが左上にある以外はまったく同じ世界が
存在している。
宇宙が生まれて、発展する過程で、それぞれ確率の無限の組み合わせで無限の宇宙が存在している。

このような宇宙観によると、もし、このようなたくさんある宇宙の一つで、
ブラックホールの生成に成功した宇宙は滅びることになる。
そういうことで、ブラックホールの生成に失敗し続ける自分達の宇宙は、
とても運がよい宇宙であるということになる。おそらくこれから未来永劫にわたって
ブラックホールの生成に失敗し続けることだろう。

アインシュタインは「神様はサイコロをふらない」といった。
自分もそう思う。
上述のヒッグス粒子やらブラックホール発生器やらも、アインシュタインが
否定したサイコロをふる神様=量子力学によって生まれた。

自分はこう考えた。なにか宇宙にとってとんでも無く都合が悪いことがあると、
神様がその世界に干渉して世界を少しだけ変えているんでは無いかと。

例えば、平行宇宙の考え方によると、道路を歩いているとして、ふと自分の自由意志で
ふらっと道路に飛び出せば、車にあっさりはねられて自分は死んでしまい、
そのような自分があっさり死んだ世界が無数にあることになってしまう。

でも、実際はそうならない。人間は自分の自由意志によって、
ある程度は自分の身を守ることができるからだ。

神様は世界に干渉し、全て最初から無かったことにしてしまうのではないか。
つまり、現在を変え、都合の悪い未来を回避し、
ツジツマが合うように同時に過去も変えているのではないか。

そうすれば、人間が変えられた世界に気付くことはないだろう。
(自分も世界の一部であり、自分自らも変わってしまっているのだから・・・)

自分はとても運がいいと思う。ありえない運の良さである。
普通の人は自分の運の良さに気付かないだろうが、自分はあることがきっかけ
で突然運が良くなったので、運の良さに気付いた。

そもそも、確率論の平行宇宙の考え方に運の良さなどの存在は許されるのだろうか。
自分は、自らの幸運に気付き、感謝することで神の存在に気付いた。

世界はいうほどに無機質で味気ないものではない。
ブラックホールの生成に失敗し続けることの幸運に、そう思う自分がいた。

神様は人間を欺いているのでは無い。
自分の幸運に気付く人間に、少しばかり手を貸してくれる、
やはりどこまでも誠実な神様なのではないか。
自分の幸運の有難さに気付く人間は、誠実な神の手をもって
有難い幸運に翻弄され続ける運命なのだ。
ブラックホールの発生装置が毎回故障するみたいに。

つまりは、みなさん神様に感謝しましょうということ。終わり。

画像は8枚目のバラ。
この美しいバラも、確率論に満ちた遺伝子のランデブーと、
同様に確かな、人の自由意識が産んだ、宇宙の至宝である。

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