ライトと降り行く粉雪

ライトと降り行く粉雪
今週は豪雪でした。帰り際に撮った写真。
しんしんと降り行く雪は輝くライトに照らされて淡く輝いていました。

ちょうど車でモーリス・ラヴェルの亡き皇女のパヴァーヌがかかっており、ものすごく合っているなあと思いました。雪を意識して作られた曲なのかは分かりませんが。

↓モーリス・ラヴェルの亡き皇女のパヴァーヌ
http://www.youtube.com/watch?v=dcm9X5kuehc

雪には遮音効果があります。なので雪が降りしきる日は、とても静かなのです。暴風雪であれば別ですが、人里を離れたところでは、気が遠くなるほどに静かであり、時折音がするのは木に積もった雪がドサっと落ちる音だけです。

雪は綺麗です。そして、その時々でいろいろな姿を見せます。また、雪国では単に雪であっても状態によっていろいろな言い方をします。粉雪、ザラ雪、湿り雪など。こちらにきて初めて知りました。こちらでは雪は人の生活に大きな支障をきたす厄介者ですが、私は南の生まれのため、あまり雪に苦しめられた記憶が無いからか、こちらに来たころから雪の綺麗さにばかり目を奪われてしまいます。

雪が積もらない私の故郷も何十年かぶりの積雪だったそうです。自分のとても小さいころにも数日だけ積雪があり、近所のお姉ちゃんと雪だるまを作って遊んだ記憶があります。その楽しかった記憶が呼び戻されるせいなのかもしれません。それから雪は高校生になるまで積もらなかったのです。

木に雪が付くと雪の花みたいでとても綺麗なのですが、今回は撮れませんでした。
明日から県内の温泉に泊まりにくので、機会があれば撮りたいなあと思います。

雪といえば、秒速5センチメートルというアニメがその辺の機微をよく表していると思います。そして、距離と時間と速度の意味。人間はこれらの前にはとてもちっぽけな存在です。

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