へばりつく命と削り取る命自然はただ在る

へばりつく命と削り取る命自然はただ在る
山に懸命にへばりつく命。
冷涼な気候は、容易に命が根付くことを許さず、
人の歩みは容易に山の斜面をガレ場へと変える。

自然の厳しさはあろう。
雪解けは人の流れた道を通り、天命に沿って斜面を駆け下る。

アブは血を吸いにくる。
山の命は人の命をも糧にしている。

人の命も肉体的にも精神的にも人生に削りとられている。
人の命は、気付くに関わらずヘイフリックの限界を超えることはできない。
ただし、それよりも精神の疲弊を感じることができない人々はさらに多い。

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