空が近くなってきた

空が近くなってきた
目の前に山がある。頂はまだ遠い。
この角度だとハングのカーブ具合で頂は見えないもの。
見えるよりも遠いもの。遠いよりも見えるもの。

まだかまだかと思っても、先は見えない。
じゃあ、いっそ見ない、いや、見えないほうがいいのか。
山登りは人生によくたとえられる。人生も同じことなのか。

そして思う。
遠くのものより今見える近くのものを選ぶ生き方も理にかなっているのかと。

name
email
url
comment